たまに飲みたくなるローズヒップティー。
特別好きというわけではない。
私はディズニー映画に出てくるヒロインが飲んでいる
紅茶がおいしそうに見えて仕方がない。
それと同じように、ローズヒップティーは
私の想像上ではとってもおいしい飲み物。
赤い色に、甘酸っぱい香り。
だけどいざ飲んでみると・・・そんなでもない。
それをわかっているのに、あの色と酸味に魅かれて
レストランや喫茶店にあると頼んでしまうことがある。
ここのところ心が落ち着かない日が続いていたからか、
久々に飲みたくなっていれてみた。
じわりじわりとお湯に溶けていく赤い液体をぼんやり眺めながら
ある曲の歌い出しを口ずさんでいた。
特別好きな歌ではない。
だけど、ハッとして歌詞カードを見てみると、私のことみたいだった。
なんかこういうことって久しぶりだ。
高校時代、音楽にはまるキッカケになったのは今回のようなことだった。
登下校のとき、なんとなく気になって買ったCDを聴いていた。
その歌詞が急にポンと頭の中に入ってきたのだ。
他の曲もちゃんと歌詞も含めて聴いてみると良い曲だった。
このCDアルバムには何度となく励まされてきた。
そんなことが音楽を好きになったキッカケだった。
だけど、最近音楽を聴くのを無意識に避けている。
高校を卒業するくらいからだろうか?
なぜか音楽をしっかり聴くことはしなくなっていった。
というより、できなくなっていった。
特に歌詞を感じることがなくなった。
当然のことのように聴く回数もどんどん減っていった。
今の私にとって音楽は“聴く”というよりは、“聞く”ものになっている。
ただ耳元でなっているだけ。
なぜなのかは、わからない。
もしかしたら、私にとって音楽はあまり必要がなくなったのかもしれない。
だけど、たまにローズヒップティーが飲みたくなるみたいに、
心が何か欲しているときにフッと流れ込んでくる。
最近脳みそがふわふわ状態だし、久しぶりにゆっくり音楽でも聴いてみようかな。